2017.01.14

【インタビュー】日常の一部に取り入れたいコーヒー&カップケーキ屋さん「ON THE WAY,(オンザウェイ)」福田晋吾さんインタビュー

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閑静な住宅街に佇む「ON THE WAY,(オンザウェイ)」は、美味しいコーヒーと華やかなカップケーキが人気のコーヒースタンド。オーストラリアでコーヒーカルチャーに触れ、帰国後都内4店舗のカフェでバリスタとして働いた経歴を持つ福田晋吾さんが、一杯一杯丁寧に淹れてくれるコーヒーの味は格別です。こんなに素敵なコーヒースタンドがいつもの通り道にあったら、日々の暮らしが楽しくなりそうですね!インタビューでは、オーストラリアのことから、ご実家の波佐見焼に関することまで色々なお話しをお聞きしました。







──オーストラリアのカフェで働かれていたそうですね。

僕がいたのがオーストラリアのマンリーという所でした。海岸沿いにビーチがずーっと続いていて、そこには日本のコンビニよりもたくさんのカフェが連なっているんです。サーフィンをしながらコーヒーを飲むというスタイルを現地の人は持っていて、自分も同じように楽しんでいました。

カフェも朝6時くらいから開いてて、ジョギングしながら寄ったり、夏でもホットのラテを飲んだり、サーフィンやボディーボードをしながらコーヒーも身近にあって。コーヒーカルチャーというか、もうコーヒーが生活の一部なんですよね。

元々アパレル業界にいまして、服の買い付けがしたくて英語を学びにオーストラリアに行ったんです。今までに飲食業界では働いたことがありませんでしたが、向こうでカフェ文化の魅力に触れて、そういうのを日本でもやりたいと思い、帰国して飲食の仕事を始めました。



──下北沢でお店を開こうと思ったのはなぜですか?

向かいと隣はAcottoという美容室で、一緒の会社が運営しているんです。実はAcottoの代表とは10年前からの友人でして、20代の頃に将来何か一緒にできればいいよねと話していたことが始まりでした。コーヒーが好きになったので、まずはコーヒースタンドを一緒にやろうかという話になりスタートしたんです。

美容室ではインスタントコーヒーを出してもらえるじゃないですか。それで納得していただいてる方はいいと思いますが、コーヒー好きのお客様には本当に美味しいコーヒーを提供したいという彼の意向もあって。僕も同じ想いがあったので、それが一番のきっかけでしたね。ここは元々美容室の駐車場でしたが、カフェにリニューアルしました。

カラー中、カット中などの待ち時間にコーヒーを飲んでいただいたりとか、カップケーキを食べていただいたりしています。ON THE WAY,ネイルも、美容室にネイリストがいるので、ちょっとしたコラボ感というか。お客さんに「よかったらネイルどうですか?」ってオススメしたりもしますね。

美容室のテラス席は共有スペースになっていて、カフェで購入したものを食べることができたり、美容師さんとお客さんが最後にちょっと話したりもできる場所になっています。




▲ON THE WAY,(左)と美容室Acotto(右)一つの店舗のように、アーティスティックな世界観が共有されています。


──インスタでは外国のお客さんがよく掲載されていますね。


近くに泊まれるところがあるみたいで、駅に行くときにここを通るみたいです。この道はなかなか人が通らないので、来てもらえるとすごく嬉しいですね。

もっと人通りの多いところに出すのが理想ですね。第1弾としてはという感じです。第2弾として御成門にも店を出したんですよ。向こうも駐車場でやらないかという話が来て。東京タワーの方で、オフィス街なので平日の朝7時から開けています。空いたスペースに4人がけテーブルとか、ハイチェア、ハイテーブルを置いたりしてるんですけど、メインはテイクアウトで運営しています。



──ON THE WAY,という名前に込められた意味はなんですか?


ON THE WAY,には「どこかにいく途中」という意味があって。学校に行く途中でテイクアウトしたりだとか、友達の家にいく途中にお土産としてちょっと寄ってもらうっていうコンセプトなんですです。

御成門の方は「ON THE WAY, coffee pit stop」という名前でやっているんですよ。イメージで言うとピットインみたいな感じですね。そこで働いているサラリーマンの方や女性の方にパパッと寄ってもらうイメージです。ドリップしたコーヒーを前もって準備しておいて、すぐ出せるようにしています。例えば1杯400、500円で月1回来てもらうよりも、1杯200円で毎日来てもらえるような工夫をしています。毎日来てもらったほうが、生活の一部になっていていいかなと思います。



──だからロゴマークがカンマなんですね!そのうちピリオドが?

そうですね、どこかしらにピリオドが訪れます。ON THE WAY,という名前がどこかに行く途中なので、最終的には着地をしたいんです。何が最終着地点かはわからないんですけど。今まではコーヒースタンドとしてON THE WAY,だったけど、今までの店舗はここ(最終着地点)がある為のON THE WAY,だったんだよねというストーリーを作りたくて。




▲ノリで作ってみたというクリスマスツリー型カップケーキも可愛い!



──お店のデザインがとても可愛いらしいですよね。


店舗の施工は社内でやりました。母体が名古屋の工務店で、建築や内装系の仕事も請け負ってるんですよ。ドアも名古屋で作ってきたものをこっちではめ込んだりとか。僕の友達にインテリアデザイナーがいるので、紹介してやってもらったり、美容師さんのアイディアを取り入れたり、ペンキもみんなで塗ったりしましたね。



──どうしてカップケーキをメニューに加えたんですか?

コーヒーがメインで、カップケーキもテイクアウトできたらかわいいかなという考えがありましたが、ここまでカップケーキが人気になるとは思っていませんでした。どっちかというと、僕がやりたいコーヒーよりも注目されつつあるという(笑)カップケーキは、メインのパティシエが担当していたんですが今はもう退社していて。僕が作っています。焼き菓子のスコーンも、今は僕一人で全部。朝は8時くらいに作り始めて、10時のオープンに間に合うように作業をしています。

昔は色々な味があったんですけど、今はバタークリームにバニラ味の生地のものだけで、少し色味を変えています。今後はチョコレートとか、バリエーションを少しずつ増やしていきたいですね。





──コーヒーのこだわりはありますか?

お客様に少し待ってもらうことになるかもしれませんが、オーダーをいただいてから一杯一杯入れています。今浅煎りのサードウェーブが流行ってきてますが、それはそれでありながら、深煎りのもしっかりやっています。豆も6種類あるのでお客さんに香りをかいでいただいて、話をしながら一人一人に合ったものを選ぶこともあります。


──オリジナルでブレンドされているのも?

Mexico×Rwanda(ナッツ/蜂蜜)とTanzania×Colombia(ビターチョコ)がON THE WAY,オリジナルです。焙煎所にいって僕がやりたい味を作りました。ドリンクパックにもしているんですよ。ここに来てもらう理由のひとつに、他にはないオリジナル性が必要だと思うので。ラテアートの経験もあるので、提案したりしています。



波佐見出身の自分にしかできないこと



▲スタッキングができるオリジナルマグカップ。


──ご実家は波佐見焼をやられているそうですね。

そうなんです。このマグカップもそうで、最近グレーが新色で入りまして。全部完売していたんですけど最近やっと追加で10個ほど入って。今は20個くらい予約を貰っています。持ってもらうとわかるんですけど、指にフィットするんですよ。持ちやすいんです。


──その道に進もうとは思わなかったんですか?

実家で自分のマグカップを作ってもらって、カフェで売ることで間接的に実家の手伝いをしてるところがあって。実際カフェで知り合ったお客様が、うちの実家のサイト見て購入してくださることもあります。

兄が跡継いでやってるので、僕はデザイン案を出したりしています。もう少し店舗あって、カフェスペースが作れれば、扱う食器を全て実家の波佐見焼にして、食器も買えますよというスタイルでやって行きたいですね。


──全てが繋がっているんですね。

そうですね。逆に言うとそこが強みだと思います。カフェで波佐見焼が使われているのを見かけると、やっぱりいいなと思って。それプラス波佐見の人がコーヒーを淹れるっていうのは僕しかできないと思っているので、それを広めて行きたいと思います。


──波佐見焼の特徴って?

波佐見焼は有田焼の隣なんです。有田が佐賀県、波佐見は長崎県で、お互いその土地自体が400年の歴史があるんです。昔は有田の下請けのような感じで、あまり名前が知られていなかったんですが、実は世の中にあるお茶碗のルーツが全部波佐見焼なんですよ。皆さんが小さい頃にご実家で使われていたお茶碗も波佐見で作ったものです。
意識しなくても自然と使われていて。昔ながらの急須も湯呑も波佐見焼だったりするんですよ。そういう意味では、食器のルーツですね。







──最後に福田さんのライフスタイルについて少しお聞かせください。休日は何をして過ごしているんですか?

休みの日は友達の働いてる飲食店を巡ったりしていますね。コーヒー飲みに行ったりとか。


──マイブームはありますか?

カレーが今すごい好きです。近くに茄子おやじっていうカレー屋さんがあるんですけど、大好きで、そこしか行かないですね。スタッフさんとも仲良くしているんです。

オススメのカフェは、下北沢だとセブンカラーズっていうお店ですね。内装がお洒落で、洋服や雑貨も一緒に扱ったりしていて、いいなって思います。



インスタに載せたい!キュートなヒゲラテ





インスタ映えがしそうなものを、とお願いすると「ラテアートしましょうか?」と提案してくださいました。目の前で淹れてくれるので、出来あがっていく過程を眺めることができるのも楽しみの一つですね。










ミニカップケーキは食べ歩き用としてスティックに刺してもらえます。お友達同士色違いで注文してもかわいいかも!カップケーキのバタークリームは甘さの中にしょっぱさも含まれた絶妙な美味しさ。バニラの風味がふわ~っと広がる生地との相性バツグンです。

店名の通り、どこかへ行く途中に寄りたくなるようなコーヒースタンド。美容室の帰りにコーヒーを飲みに寄ってもいいですし、お友達の家へ行く途中でカップケーキをお土産に買ってもいいですね。ピリオドを目指して、福田さんが今後どんな活動をされていくのか今から楽しみです。





  • ON THE WAY,(オンザウェイ)


  • 住所東京都世田谷区北沢2-16-2 Aフラット 1F(美容室Acotto前)
  • TEL03-6805-5736
  • 営業時間10:00~19:00
  • 定休日火曜日
  • URLhttp://on-the-way.jp/




ライター

ローカルデータ編集部

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