2017.02.09

【インタビュー】下北沢の隠れ家サロン、アイルビーへア Kaoriさんインタビュー

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アイルビーへアは女性オーナーのKaoriさんが営むプライベートサロン。1対1だから、大型店では話にくいことも気軽に話せる隠れ家的空間になっています。美容師とお客さんという関係性で終わらず、お友達とおしゃべりをしているような感覚で施術を受けてもらえるように心がけているそう。自分の理想がわからずにお悩みのかたも、アイルビーへアでなら「なりたい自分」がきっと見つかるはず!今回はKaoriさんに心と美容の関係性や仕事観などについてお話していただきました。






──開業から2周年ですね。今の心境を教えていただけますか?

独立は初めての経験で、感覚だけでやってきたので最初は不安でした。自分の信じているものに一本筋を通してやっていった結果、今に至ることができたと思います。1年目が一番大変で、どうしようかと悩んだこともありましたが、何かを変えていかなくてはいけないと思い、たくさんの人に相談をしていました。そうやって悩みを声に出すと周りの人たちが手を差し伸べてくれて。ひとりでやっていますが、ひとりではないというのがあります。



──プライベートサロンをやろうと思ったのはなぜですか?

ひとりでやるということは、全て自分の責任と実績になると思ったからです。何か問題が起きたとき、人は人のせいにしたくなりがちですが、実際は誰のせいでもありません。なぜいけなかったのか、もう少しこうすればよかったと自分を省(かえり)みて、改善していけるところが自分の成長になると思いました。また、いろいろなサロンで働いた経験があるので、今まで教えていただいたことを一番いい形で出せるのが1対1のプライベートサロンでした。

お客さまに喜んでいただけるかどうかが一番大事なので、会話をしながら本当に求めているものが何なのか自分の中で解釈し、プラスアルファで何かしら付け足すようにしています。それによって魅力が引き出されたり、見せたくないところを隠したりもできます。技術力も重要ですが、お客さまの目線に立った接客や、髪と心の悩みを全て出せる環境づくりを大切にしています。



──心と美容の関係性についてはどうお考えですか?

心と美容の関係性は密接です。例えば恋をすると「キレイになりたい」、「振り向いてもらいたい」といった欲求が出てきますよね。それがきっかけで美容室に行ったり、モテたいという向上心が芽生えたりするのはいいことだと思います。キレイになると心が満たされて、明るい気持ちになります。せっかく一度しかない人生を過ごしているのだから、幸せになっていただきたくて。理想の自分や目指す場所がわからない方には「こうなれたらいいと思いませんか?」と提案して、魅力を気付かせてあげたいです。そして美容を通じて、意識を変えてくれる美容師に出会えてよかったと思ってもらえるように、なりたい自分を見つけられる美容室を目指していきたいです。

リラクゼーション効果のある施術に関しては、ヘッドスパが効果的です。髪や頭皮をキレイにすると心の癒しにも繋がります。



──ほかのサロンに真似できないような施術をされているとか。

美容室でフェイシャルや脱毛までトータルでできるところは他にはないと思います。それら全てを私ひとりで担当しているので、自分が成長した分だけ、いいものをお客さまへ直接提供できることが他店舗との一番の違いです。

お客さまとの会話にも力を入れています。私はもともと人とコミュニケーションをとることが苦手だったのですが、苦手を克服することで自分に自信が持てるようになれました。なぜ変われたのか、どんな努力や改善をしたのか、完璧な人間ではなかったからこそお客様に伝えることができますし、そこを人として魅力的に思ってもらえます。





──努力家さんなんですね。アシスタント時代からご自身のスキルアップを意識されていたんですか?

アシスタント時代も必ず毎日練習していました。それが当たり前のことだと思っていたので、努力家だよねという話を先輩にされてはじめて「そうなのかな?」って。

毎日必ず練習しなくてはいけないお店もありますが、自分のペースで練習できないと辞めたくなるというのもありますよね。個人のペースに合わせないといけないというのが最近の傾向ですが、そうなると成長が遅くなって自分のためにならないと思います。私は1日でも誰よりも早くスタイリストになりたいと思っていたので。やりたいこととやらなきゃいけないことが一緒だったというのもありますが、できない状態でいるとそこで止まってしまいます。先へ行くために練習してうまくなって会得することが大切です。できるようになるまでは大変でも最終的に喜びになります。

習得した技術を提供してお客さまに満足してもらうのが最後の到達地点だと思います。それができて終わりじゃないというところまで考えて、積み重ねて今16年間やってきています。ひとつひとつのことが全て無駄ではなく、今に生きています。




▲Kaoriさんの作品。普段の髪型から、パーティースタイルや和風スタイルなども幅広く手がけています。



──Kaoriさんの考える理想の美容室とはどんなものですか?

思うような髪型になったことがなく、美容室が嫌いでした。原因を考えると、例えば「短く切ってください」と言われて、「わかりました」とその言葉通りのことしかしなかったら、どれくらいの短さなのかがわかっていないので、お客さまのイメージから外れた仕上がりになってしまいますよね。美容師がお客さまの要望を聞いたとき、1を10として捉えていかないと絶対に完成形以上にはなりません。

どれだけ対話をできるかが重要です。ダメージが気になっているとか、トリートメントもしたいけど今日はリラックスしたいからヘッドスパをやりたいとか。乾かして終わりでいいのか、巻いてお出かけしたいのか。きちんとした美容室なら対話を重視していますが、お客さまの要望を引き出せていないお店もあると思います。好きで仕事をしていればお客さまのことを一番に考えられると思うので、それが理想の美容室ですね。



──アイルビーヘア(I'll b hair)という店名にはどんな想いが込められているのでしょう

将来どうなりたいかという意味を持つ「I'll be there」という英語のフレーズのもじりです。「there」を「hair」にたとえました。「be」を「b」だけにしたのは、自分が「a」でお客様が「b」で、お客さまのなりたい自分になるために私がサポートして理想を叶えますという意味が込められています。店名は最後のほうに決めました。それもそのときに相談していたかたと一緒に考えて。電話帳で検索すると最初に出てくるように、「あ」から始まる言葉にしたかったというのもあります。



──素敵な意味が込められているんですね。いつ頃から美容師になろうと?

幼稚園のころからお人形さんの髪の毛を三つ編みにしたりしていました。本格的に考え始めたのは高校3年生です。美容室でバイトをしていた友達が、床屋さんでもバイトを募集しているという話を聞いたみたいで、「Kaori、やってみたら?」と勧めてくれたことがきっかけです。2人ともオシャレや美容に興味があったのと、当時カリスマ美容師が流行っていて、そういうバイトいいよねと話していて。人と違うことをしたい、かっこいいことをしたいというのが友達にも伝わっていたと思います。両親にも「美容師いいんじゃない?」と背中を押してもらって。

今ではお客さまにカリスマだよねと言われることがあります。人からの評価は大事だと思いますし、信じてついてきてくれるお客さまに信頼される美容師というのはそういうものだと思います。



──お客さんの年齢層は?

10代から70代まで、男女問わずいらっしゃいます。最近は男性もプライベートサロンがいいというかたが多くなってきているので、気に入っていただけるように接客にも力を入れています。また会いたいと思ってもらえる人にならないと、技術がよくても雰囲気が悪かったらもう来てくれない。髪型もそうですが、楽しいお話ができると次回に繋がると思います。

お客さまを越えたお付き合いをしていきたいので、プライベートなところまで話を聞けるかどうかというところで、「前回話していたことはあの後どうなりました?」と、友達とお茶をしているような内容の会話をしています。私からもプライベートの話をするので、お互い近状を聞き合っていて。お客さまも楽しんで、自分も楽しめるというのが仕事を越えたいい状況だと思います。人と会うことが大事だと思うので、仕事中にも会えるというのが嬉しいですし、仕事以外で会うこともたまには必要だと思います。







──仲良くなったお客さんとプライベートでお出かけされることもあるんですか?

お客さまとして来ていただいたかたとテーマパークに行ったりもしますね。あとは飲みに行ったり、ランチしたりとか。自分からはそんなに誘いませんが、お客さまから誘ってもらえたら嬉しいので。美容師としてもそうですし、人としてもそう。伝わるというのが嬉しいし、楽しいし、やりがいに繋がっています。

うちにトリートメントに来たモデルさんに「よかったら一緒にランチしませんか?」と言われたりもします。プライベートなガールズトークをしているともっと聞きたいってなりますし、相談したいとか、普通にご飯食べにいきたいという話が出てくるので、仲良くなるのが大事だと思います。



──下北沢は駅の近くに美容室がたくさんあると思いますが、なぜあえて住宅地の中を選ばれたのでしょうか。

良質なお客さまは人の多い場所を嫌がると思うので、駅から近くて静かなところがいいなと思いました。物件自体も気に入ったのでここに決めました。

下北沢の前に中目黒と池袋で働いていて。池袋時代が一番お客さまが多かったので、池袋からなるべく来やすいところを探し、最短で20分なら大丈夫かと。今までお世話になっていたお客さまに来ていただいて、最初は交通費分を割引して。意外に近かったですと言ってもらえたので安心しました。

下北沢にはたまに洋服を買いに来ていたくらいだったので、最初は周囲に何があるか全く知りませんでした。お客さまと仲良くなって郵便局の場所を聞いてみると、「下北で2年やってるのにそんなことも知らないの」って笑われたり(笑)お客様に美味しいレストランについて聞かれることがあるので、最近はいろんなお店を開拓しています。自分が聞くだけではなく、こちらからも提供できるようにしていかなきゃダメだと思って。







──何か素敵なお店は開拓できましたか?

雑誌に載っているところに順番に行っています。「セブンカラーズ」のアップルパイが美味しかったです。オシャレな小物とかレコードも売っていて。まだ一回しか行ったことがありませんが、昼に行ったので今度は夜も行ってみたいですね。駅の手前にある星乃珈琲は普通のチェーン店ですが、ふわふわスフレオムレツがオススメです。



──店内には海やイルカの写真が貼られてありますね。

マリンスポーツが趣味です。ダイビング、サーフィン、カヤックなど大抵のものはできます。カヤックは沖縄の石垣島で11、2キロ漕いだのでマメができちゃいました。思いっきり漕がないと早く進まなくて(笑)絵を描いたり、何かを作ったりするのも好きですね。店内に飾ってあるチョークアートも自分で描きました。手作り品が多いです。プリザーブドフラワー、リース、しめ縄などいろいろ手作りしてます。



──本が出たそうですよね!

自分の言葉というよりも、もらった知識を自分の言葉で載せたという感じです。まだ買えませんが、今後増刷して販売したいなと思ってます。見せると欲しいと言われるので、増刷したら買ってくださいって伝えています(笑)



──最後に今後の目標について教えてください。

お店の存在を知らないお客さまもたくさんいらっしゃるので、まずは認知度をあげて、そのあとでもっと上を目指していきたいと思います。お店を知って、来ていただいて、気に入っていただけたら嬉しいです。今仲良くしていただいているお客さまのように、これから会うまだ来てないかたにも友達以上の関係を築けるようにやっていきたいと思います。



インタビューを終えて



お客さまを幸せにしたいというまっすぐな気持ちを持つKaoriさん。何よりも対話を大事にされているから、どんなスタイルにしたいのか、しっかりと要望を理解したうえで施術してくれます。といっても堅苦しさは一切ありません。お友達と普段お話しているときのように、髪のケアについて話したり、お互いの近状を聞きあったり、オススメのお店を教え合ったり。おしゃべりを楽しみながら、キレイになりたいという想いを叶えてくれますよ。静かな環境で、くつろぎながら自分磨きを楽しみたいかたは是非訪れてみてくださいね。




  • I'll b hair アイルビーヘア

  • 住所東京都世田谷区代沢2-30-19 Power House 110号室
  • 最寄り駅最寄り駅 下北沢駅南口より徒歩5分
  • TEL03-6805-4587
  • 営業時間10:00~20:00 ※時間外の予約も可能。
  • 定休日不定休
  • URLhttps://ilb-hair.jimdo.com/
  • インスタグラムhttps://www.instagram.com/kaorinworks/




ライター

ローカルデータ編集部

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