2017.03.04

【インタビュー】倉庫からお店へと劇的チェンジ!下北沢の古着屋さん「GATE-1」菅澤明男さんインタビュー

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ヨーロッパから仕入れたミリタリーウェアが所狭しと並ぶ「GATE-1」。デッドストック品を多く取り扱っているため、どの商品も質が高く古着を感じさせません。けれど、古い物が持つ独特の味わいはしっかりとあり、どの商品からも「質の高さ」と「古着らしい味」の双方が存在しています。驚きなのはそのお値段!希少なものも手の届く価格で提供されていますよ。中には自社でリメイクや染めを行った商品も。型は同じものでもそれぞれ風合いの異なる1着に仕上がっています。

今回のインタビューでは、ほぼ倉庫として使われていたお店を整えて、リニューアルオープンさせたスタッフの菅澤明男さんにお話をうかがいました!









──下北沢にはたくさんの古着屋さんがありますが、どうしてGATE1さんで働こうと思われたんですか?

社長の人柄に惹かれたというのが一番の理由です。今56才なんですが、発想が若くて発言にワクワクさせられるんです。「古着屋さんと呼ばれたくない、ヤバイ店と呼ばれたい」とか(笑)好奇心の塊ですね。そうじゃないとこのクオリティの商品は集められませんし、目をつけて買おうとはならない。そんな風に思わせるものを仕入れてくるので、本当に尊敬しています。





──個性的な社長さんだ~!転職されたのは何かきっかけがあったんですか?

もともと古着がとても好きだったのですが、大学を出たあとは新品の服を扱うセレクトショップで社員として働いていました。そこではお店の服が着用義務だったため、休日に古着を着て思いっきり発散していたんですが、だんだんと我慢できなくなってしまって。会社を飛び出し、今に至ります(笑)









──我慢できなくなるほど好きなんですね!古着のどんなところに魅力を感じますか?

昔の服は生活に直結したものなので、ひとつひとつの作りに無駄がないんです。大量消費されているファストファッションと違い、余分なポケットがなかったり、製法の仕方が丁寧だったり、細かいところまでデザインが洗練されています。そういったところに魅力を感じます。



──GATE-1さんで扱っている商品はどんなものが多いのでしょうか。

40~80年代のヨーロッパミリタリーの古着をメインで扱っています。社長が現地に行き、300枚程まとめて買い付けています。現地に行ったからといって、当時のものがすんなり手に入るわけではないので、これだけの量を揃えている所は他にはないと思います。普通の古着屋さんで売られている古着は1点物で、1枚売れたらそれで終わってしまいます。でも、うちでは同じ商品の在庫が豊富にあるから、次に繋げられるんです。

お店で仕入れている古着の8割はデッドストックです。いわゆる軍の放出品ですね。袋に入った状態のものも多く、一般の消費者からすると手の出しやすさはあるかもしれません。ミリタリーの使用品ですと血糊がついていたり、穴があいていたり、汚れていたりと何かしらのリスクがありますが、新品だと状態がとても綺麗です。



──同じものを300枚買いつけるのは簡単にはできませんよね。

現地で商談している方との信頼関係がないと難しいと思います。まとめて買っているので全体的に安く売れるのと、社長が低価格で提供したいという方針でやっているので、他店よりも価格を抑えられていると思います。

ヨーロッパのミリタリーは白単色が圧倒的に多く、バリエーションを増やすために「染め」もやっています。単品だとアクが強い商品でも、黒、青、黄、ベージュなどの色をつけることで、一般の方にも街着として着やすくなるんです。

これだけ「こってり」やっているので、お客さんが自分の好みと合致している店かどうか一瞬でわかると思います。入口で戻る方もいらっしゃいますが、入店してくれたお客さんは確実にファンになってくれます。







──もともと北口のお店の倉庫だったとか?

今まで北口の「HOOCHIE COOCHIE」が実店舗としてやっていて、ここは倉庫兼お店でした。

お店といっても服の雪崩が起きている状態で、外のディスプレイラックも荒れていて、とてもお客さんが入っていける状態ではありませんでした。自分が4ヶ月前に入らせてもらってから、服の山を上から崩していって、少しずつお店を形作っていきました。



──今の整理された状態からは想像できませんね!?ここまで作り上げるのに時間がかかったのでは?

2週間かかりました(笑)以前から来てくれていたお客さんにとても驚かれました。皆さん喜んでくれますし、新しくお店を見つけてくれた人が興味を持ってくれたりして。「綺麗にしてよかった」とその一言に尽きます。



──お店作りをしていく際、どんなことに気をつけていたんですか?

ラックに関しては類似品やジャンル、色で固めるようにしています。外に置いてあるものは売れ筋で動きやすいもの、中にあるものは個が強めのアイテムを意識しています。棚に畳んであるものはダブリの商品がほとんどです。




徹底的に世界観を表現したコーディネート






──古着を本当にオシャレに着こなしていますよね。今日のコーデのテーマは何ですか?

映画に出てくるような服装が好きで、これもヨーロッパの街を歩いていそうな男の子をイメージしてコーディネートしました。服を着るときに自分のイメージする世界観を表現したいので、手袋やトランクなどの小物も徹底して揃えています。コートは50年代のスイス軍のもの。生地は薄いんですが、ウール100%なので暖かいんですよ。肩に紙が入っていて、水に濡れて浸透したとき、染み込まないように外にはじく仕様になっています。







──襟元のデザインがすごくかわいい!女性でも着れますか?

肩の落ちたデザインなので、女の子でも大きめのサイズ感でゆったり着れますよ。裏は当て布がないので、袖をまくってゆるく着てもいいですね。今の日本のお洋服だと、当て布はウールのコートに必須なんですよ。こういったところは古着ならではの面白味ですね。

自分はおじいちゃんになるまで着てたいなと思うし、もし孫ができたら譲って着させてあげたい。そう思えるくらい、モノの良さと魅力がこの一着に詰まっていると感じます。




──パンツもミリタリーのもの?

今履いているのは、東ドイツ海軍のウールのセーラーパンツです。フロントのボタンがダブルになっていて、ベルトのループが後ろにしかついていないのが特徴です。前にチャックがないので、男の人はパンツを下ろしてトイレに行くしかないという、ものすごい不便な服。でも、これもウール100%なので暖かいです。ウエストが大きくて、わがままなサイズなんですが、履いてみるとすごく綺麗なラインを出してくれるんですよ。








──商品に対する造詣が深いですね!今後はどういうお店にしていきたいんですか?

着こなしを提案したいというのもあるんですが、その前に純粋にモノの良さを感じて欲しいという想いが一番強いですね。

お店をリニューアルオープンしてまだ2ヶ月くらいですが、既にファンの方がついてきてくださっているので、半年か1年後にはもっとリピーターの方を増やしたいです。今休みを取らずに出勤していて、正直体はしんどいんですが、ゆったりとした平日でも何組かの方がお店を気に入ってくれるんですよ。そういった人たちに1人でも多く会いたい。「こんなヤバイものがあるんだ」ということを、一人でも多くの方に知ってもらいたい。だから極力自分が立って、売りたいんです。もうお店への愛が止まりません(笑)今は熱量120%で接客できていると思います。バイトなので、正社員だった頃に比べると給与額に差がありますが、ここを選んでよかったと心から思います。




▲菅澤さんの自室。アンティークショップが開けそうなクオリティ!オシャレすぎ~!



▲楽しげに談笑する矢部社長と菅澤さん。普段からこんな風なんだろうなと、二人の関係性が伝わってきました!


インタビューを終えて

好きな人は一瞬にしてにトリコになってしまう魅力を持った濃ゆい古着屋「GATE-1」。その濃さゆえ、人によっては入りにくさを感じるかもしれません。でも、フレンドリーで古着愛に溢れた菅澤さんが商品やコーディネートのコツについて優しく教えてくれるので、これからミリタリーに挑戦してみたいという方にもオススメです!気になる方は、ぜひ店頭まで足を運んでみてはいかがでしょうか?








ライター

ローカルデータ編集部

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