2017.03.12

【インタビュー】いつもの生活にちょこっとのHAPPYを。北欧テイストの雑貨屋さん「sopo keittio」小川直美さんインタビュー

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下北沢駅北口から徒歩5分、永正寺の近くにある「sopo keittio(ソポ ケイッティオ)」は、北欧テイストの大人かわいいアイテムを集めた雑貨屋さん。お店の名前はフィンランド語で「sopo(かわいい)keittio(キッチン)」という意味があります。その名の通り、日々の暮らしが楽しくなりそうな生活雑貨がたくさん!手に取ると思わず笑顔がこぼれてしまいます♪

今回は人とお話をするのが大好きという、笑顔が素敵なオーナーの小川直美さんにお話をうかがいました!




▲元はアジアン雑貨屋だったという店内。今は北欧のお家ような、シンプルだけど温かみのある空間に!


──見てるだけでも楽しい雑貨がいっぱいだ~!(感動) 雑貨屋さんを開こうと思ったきっかけは何かあったんですか?

ありがとうございます!もともとは大手雑貨チェーン店で店長職を任されていました。仕事自体は楽しくてやりがいもあったんですが、会社の方針が「接客重視」になったとき、扱っている商品が自分の好みではないことに気づいたんです。

接客で一番大事なのは商品知識だと思っているんですが、私は好きなものじゃないと興味を持って調べることができなくて(笑)そうなるとスタッフに接客を教えることも難しいし、お客様に商品の魅力をお伝えすることもできず、どうしたものかと悩んでいました。

そんなとき、自分の周りに独立をした人が増えてきて、開業についてお話を聞く機会に恵まれて。昔から漠然と自分でお店持てたらいいなという想いもありましたし、これはいいタイミングだと思い切りました。



──素晴らしい行動力!でも初めての独立開業って大変ですよね。お店をやろうと決めたときは、どんな下準備をされたんですか?

雑貨屋さんに勤めていたときから、この国のこういうデザインが好きというような決まった方向性がなく、自分の得意分野が見つけられませんでした。なので、どんなテイストの雑貨が好きなのか知ろうと思い、スクラップブックを始めたんです。

雑誌やカタログで「かわいいな」、「これ欲しいな」と思ったキッチン雑貨やインテリアを切り抜いたり、好きなものを写真に収めたりして、それをスケッチブック帳に貼っていきました。




▲小川さんの好きなものが詰まったスクラップブック。どのページも賑やかに彩られていました!


──わぁ!かわいいものがぎゅぎゅっと詰まったスクラップブックですね!スケッチ帳の厚みが増すごとに、方向性はわかっていきましたか?

私は食器が好きで、全体的に北欧寄りなんだと気づけました。それで北欧のことや食器について調べたり、雑貨屋さんを見て回ったんですが、北欧の食器と絞っていくと、高価なアンティーク食器を扱っているお店しかなかったんですよね。

アンティークの食器は確かにかわいいし素敵だと思うんですが、自分には手が出ないというのが正直なところで。逆に安価なものを求めてIKEAさんやフライングタイガーさんに行ってしまうとチープだったり、シンプルすぎだったり。

だったら私は間をとって、自分が背伸びをしなくても扱えるような北欧の食器を揃えられたらいいなと思ったんです。



──そうだったんですね。小川さんは北欧のどんなところに惹かれるんですか?

北欧の商品が魅力的に見えたり、憧れたりしてしまうのは、ものを大切にする風習があるからだと思います。向こうでは、自分で使わなくなったものを次の世代に繋げていく習慣が根付いているから、蚤の市も盛んに行われているんですよ。それに気づいてからは、シンプルだけど長く使っていける各国の雑貨を紹介していこうと思うようになりました。

言い方が悪いのかもしれませんが、日本の方はものの良さではなく、ブランド名に惹かれて買う人が多い気がします。「高価なもの=いいもの」という考えに囚われがちになっているんじゃないかな。

日本のものでも、昔から使われていて実は使い勝手が一番いいのに、忘れられてしまっているものがたくさんあるので、それもピックアップしてあげたいですね。







何気ない毎日に笑顔がこぼれるような雑貨を



──初めて足を踏み入れたときから世界観がしっかりと定められたお店だと感じたんですが、コンセプトはありますか?

「いつもの生活にちょこっとのHAPPYを」というテーマがあります。

これも北欧の暮らしから来ているんですが、北欧の生活雑貨ってシンプルなものが多いんですよね。シンプルなのは生活に馴染みやすいし、落ち着く空間ではあるんですが、飽きないのかな?という思いがあって。

シンプルさの中に、キャラクターがいたり、ビビッド系の色があったりしたらすごくかわいいし、ふとした瞬間にそれが目に入っただけで、ちょっと心が「ぽわっ」てなる。そういうものがあったら楽しいだろうなと思うので、シンプルなだけじゃなく、彩りやかわいさを入れたいんです。

毎日生きていればいいこともあるし、辛いときや寂しいときもあると思います。そんなときうちの商品が視界に入って、少しでも笑顔になれる時間ができたらいいなって思います。



──温かい言葉だぁ・・・。確かに眺めていて心が「ぽわっ」とする商品が集まってますね。お店のコンセプトを象徴するような、マスコットキャラクターはいますか?

実はてんとう虫が隠れキャラクターとして存在しています。10月10日がオープン日だったので、勝手に10(テン)10(テン)=てんとう虫と決めました(笑)

てんとう虫っていろんな国で幸せの象徴として扱われている虫なんですよ。北欧だとカップルで歩いていて、てんとう虫を見つけると、幸せになれるっていう言い伝えがあるくらいで。ほかの国でもいいことがあるとか、結婚できるとか、そういうポジティブな意味を持っていたので、「これはいい」と、テンテンの力を借りることにしました。

この子がテンテンなんですけど、すごくかわいいんですよ。たまたま自分で持っていたもので、「あ、家にいた」と思って連れてきました。ゼンマイを巻くと、頭を揺らしながら歩くんです。最近はお子さんの遊び道具になっています(笑)






▲開業時からずっと一緒にいるというテンテンちゃん。小川さんの相棒です!



──雑貨だけでなく、内装もすごくかわいいです!

半分居抜きでここを借りたので、床や壁、梁、レジ台は前のオーナーさんが使っていたものを再利用しています。もともと開業の資金を抑えたかったというのもあって活かそうと思いました。実は業者に頼んだところはひとつもなくて。全部友人たちと一緒にDIYをしました。友人に恵まれていて、「こういうのやりたいけどどうしたらいいかな」と言うと、手伝ってくれる人が必ず現れるんです。


──みなさん器用ですね!?具体的にどのあたりをDIYされたんですか?

入口の壁を漆喰(しっくい)で塗ったり、可動式の棚をつけたり、レジ横のパーテーションも作りました。ただ私も友人も素人で、手探りでの作業で。内装用のボンドで板を貼ったら、撥水加工がされていて塗料を弾いちゃったりとか、クギが長すぎてはみ出ちゃったりとか、思わぬアクシデントが結構ありました(笑)失敗してもDIYが大好きで。思い切ってマイインパクトを買っちゃいました。


──えっ、すごい!マイインパクトを持っている女性はそうそういないですよね(笑)

ズドドドドって釘が入っていく感じが気持ちいいんです(笑)




▲いちからDIYで作ったというパーテーション。器用すぎ~~!



人に恵まれた場所だと感じる


──もともとは祐天寺のカフェの一角で雑貨屋さんをやっていたそうですが、どうして下北沢に移転を?

カフェの一角だけで食べていくのは難しそうだったので、独立して雑貨屋としてやっていこうと考え物件を探し始めました。いろいろ見て、駅からの距離や家賃が希望に近かったのでここに決めたんです。

下北沢は古着の街というイメージが定着していますし、雑貨屋さんもエスニック調のものが多いので、「下北沢じゃないんじゃないの?」とも思っていましたが、半分居抜きでできるというのもあって、やってみようと思いました。

※居抜き・・・建物の設備や什器、備品をそのままにして売ること。



──2016年10月に1周年を迎えられたそうですね。今の心境はいかがですか?

あっという間でした。綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、お客様あってのお店というのは本当にその通りだなと身に染みて感じました。

世の中では、雑貨はあってもなくてもいいものだから、今あるものを新しく買い換える必要はないというような考えがあると思います。でもうちのお店を気に入ってくださったお客様は、「食器棚整理してスペース空けてくるから待ってて!」とわざわざ今ある食器を捨てて買いに来てくれたりするんです。「いつもこのぐらいの額しか変えなくてごめんね」とか、「今日は買えないけど、これおやつにどうぞ」とか(笑)うちに来てくださる方は本当にいい人ばかりです。近隣のお店の方たちも、お店で使うものを買いに来てくれます。


──ご近所の繋がりって素敵ですね。この周辺を歩いていると、誰かしら知り合いに会うから変な顔して歩けないとか(笑)

そうなんです(笑)個人店が多いのもあって、長く付き合ってくださいます。ローカルデータさんに出られているお店さんだと茄子おやじさんやONTHEWAYの福田さんとも交流があります。ON THE WAYさんのスティックカップケーキに結ばれているリボン、実はうちのものなんですよ。

ループベーグルワークスの小畑さんともすごく仲がいいですよ。実はオープン前から目をつけていて(笑)私は以前南口の方に住んでいたんですが、帰り際にあの道を通ったとき、「なんかかわいい建物作ってるな」って。ベーグルが大好きなので、これは行かなきゃと思って、オープン当日に買いに行きました。そこから仲良くさせていただいています。あそこのベーグルは本当に美味しいですよね。








──最後にお店を通して伝えていきたいことを教えてください!

雑貨はなくてもいいものと思われがちですが、そうではなくて、生活を豊かにする上で必要なものだと思っています。使い捨てが主流になってしまっていますが、生活の中で愛着のあるものを使っていると、ものを大切にできたり、大切にすることによって自分の中で生まれる温かい気持ちを、自分以外の人にも伝えられたりできるんじゃないかと思います。

便利な世の中になってきていますが、何を使うにしても自分の好きなもので生活していって欲しいですね。そのほうが生活を楽しめるんじゃないかな。今日は天気が悪いから明るい色のマグカップでコーヒーを飲んで仕事行こうとか、それだけでも気分が上がるものなので。うちのお店がそんなふうに、生活の一部になれたらなって思います。




▲写真がおしゃれすぎるsopo keittioさんのインスタグラムはフォロー必至!もともと趣味の山登りで風景を撮るのに使っていたカメラを愛用しているそう。





インタビューを終えて



「お店を出すのは大変です。楽しさよりも、大変さが上回っちゃうと辞めちゃうんだと思います。私はお客さんとお話しているときも、好きな雑貨を仕入れるときも、お店の配置を考えることも本当に楽しいです。」と穏やかに話す小川さん。商品のことを聞くと、嬉しそうにお話をしてくれ、本当に雑貨がお好きなんだなぁと感じました!

生活を楽しくしてくれるアイテムがたくさんありますので、ぜひお気に入りを見つけに訪れてみてくださいね。青ストライプの看板が目印ですよ♪








ライター

ローカルデータ編集部

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