2017.06.03

【インタビュー】下北沢の社会貢献型Cafe&Bar Ethical(エシカル)岡本舞子さんインタビュー 前編

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以前オーナーインタビューで登場していただいた美容師の伊藤さんは、宣伝活動の一環としてときどき下北沢のアジアンエスニックカフェ「Ethical(エシカル)」でウェイターをしているそう。そんな伊藤さんから縁を繋げていただいたのは、「Ethical」の運営を一任されている岡本舞子さん。ボランティアで世界を40ヵ国以上周ったという岡本さんは、日本でも何か活動をしたいと考え、このカフェを仲間達と共にオープンさせました。



ここでは利益の一部がNPO法人オンザロードに寄付され、インドの子どもたちへの支援活動に充てられるという仕組みになっています。楽しく、美味しい時間が子供達の為になるなんて素敵ですね!



▲インタビューを受けてくださった岡本舞子さん。経営は店長の岡本さんと副店長の森村さんを中心に、女性5人でアイディアを出し合いながら行っているそうです。


▲メンバー全員でパチリ!上段左から古屋さん、森村さん、岡本さん、下段左から林さん、南さん。



▲ゲストパーティーでのワンショット。






インタビュー前編ではお店での活動内容を、後編では岡本さん自身をクローズアップ。インドでの活動を通して感じた正直な想いなどについてお話をうかがいました!(後編ではオマケ動画もアップ予定ですので是非。)



ボランティアと協力して作り上げた店内


──色々なテーマを持っているお店だと思うんですけれど、まずは店内についてお話していただければな、と。

2016年7月1日にアジアンエスニック料理を出すカフェバーとしてオープンして。オープン3か月前くらいから改装工事をし始めて、のべ500人を超えるボランティアさんと一緒にバリとかリゾートを意識した手作りの店内なんですよ。ボランティアさんは基本的には知り合いと、知り合いの知り合いが一番多くて、全く知らない人はほぼいないですね。



──それで500人にもなったんですか?

そうですね。社会貢献型のカフェにするってことで、「お金はないけど体力だったらあるよ」っていう方が結構いたので、手伝っていただきました。物とかもバリとかタイ、ベトナムとかから調達したものをふんだんに使っていて、ほとんど買ったものはないですね。基本的に全部手作りで、木(素材)だけを買ってちょっと工夫して使っていたり。あのカウンターもそうなんですけど、家具も手作りの物があったり。







──やっぱり人が増えれば増えるほど、あれやりたい、これやりたいってなってガチャガチャしてくるじゃないですか。それを岡本さんが指揮していたんですか?

基本的には私の頭の中でイメージしていたものを全部出して、それに対して皆に意見をもらって。



──岡本さんが軸となっているんですね。

そうですね。ほとんど素人なんですけど、1人だけ友達の大工さんに入ってもらって。彼に施工の方は指揮を取ってもらって、デザインは私と森村が中心に、アイディアを出し合って、3ヶ月くらいかかって作り上げて、オープンしたのが7月1日っていう感じだったんですね。



──間に合ったんですか?

間に合ってなかったんですよ、無理矢理オープンさせて。本当は6月1日からプレオープンを1ヶ月くらいしたかったんですけど、ギリギリで。1日の記憶がほぼないくらい(笑)今もまだ100%は完成していない状態なので、もうちょっと改装していきたいなと思っています。



──完成図はどんな感じをイメージしているんですか?

今の段階で1年くらい経つんですけど、その中でもあそこが壊れたとか、ここをもうちょっと補強しなきゃとか、トイレの中もちょっと手を入れたいとか。まずはそういうのを徐々にやっていく予定です。








皆で問題を解決していくことに充実感を感じる


──もともと飲食の経験者がいたんですか?

皆それぞれアルバイトとかではやったことがあったり、キッチンの担当の子達は家庭科の先生だったり、料理の専門学校を出ていたり。皆食べることも作ることも好きなので、基本的には普通のレベルで。



──イヤ、それ普通以上ですよ。飲食を商売にしていくということに不安はなかったですか?

やってみて、一筋縄にはいかないなと今ヒシヒシと感じています。



──どういうところがですか?

もうちょっと潤うかなと思ってたので(笑)料理もスムーズに作れるとか、クオリティもあげられるとか。予算的な問題、人間関係の問題とか。次から次へと問題は出てくるんですけど、皆で一緒に解決していくのが私はすごく充実感と満足感を得られているので、一人だったらできなかったし皆がいてくれてよかったなと思います。



──仲間とか、チームで動けるのってありがたいですよね。

だからひとりで経営されている方はすごいなと思います。



──スタッフの5人が選抜されたのはどういう基準ですか?他にも女性スタッフっていらっしゃったんですよね。

皆やりたいっていう気持ちを見せてくれたのと、役割分担がうまくできていた。料理ができる、新しいことをやってみたい、企画が好きとか、ずっとこの活動に関わっていきたいっていう意識や想いを持ってくれた子をひっぱりました。



──あとはもう相性みたいな感じも?

そうですね。



──スタッフの入れ替えはあったりするんですか?

ないです。アルバイトがいたり、アルバイトじゃなくてもボランティアでお手伝いしたいっていう方も。



人との繋がりに助けられている


──T:Luckの伊藤さんとはたまたま?

たまたま知り合いにならせてもらえて、飲みに来てもらったりしてる中で、じゃあお手伝いするみたいな感じに。それで伊藤さんも下北沢で美容室をやってたので、お客さんとコミュニケーションが取れたりとか、知り合いが増えたりとか、お互いがするのであれば、WINWINでいいねっていうことでお手伝いに来てくれます。



▲ウェイター姿の伊藤さん。


──今、伊藤さん以外にボランティアの方は?

います。シンガポール人の方もいますし、イベントごとに手伝ってくれるお友達もいます。それはオンザロードというNPOがいろいろな活動をしているボランティアが、4万人にもなっていて、その中での知り合いや人脈にはすごく助けられていると思いますね。



──お店のイベントってスタッフ5人で決めているんですか?

皆でアイディアを出し合ってですね。何ヶ月に1回は大きいのをやって、あとはワークショップなどの小さめのものを固めて。基本的にはイベントをやって来てもらうっていうのは、このお店を知ってもらう=活動のことを知ってもらうっていうことが大きいので、やっぱりその輪を繋げるように、活動できる人たちが来やすいようなイベントを心がけて企画しているます。
それだけじゃなく、お友達が増えるとか、人と人を繋いでいくっていう、どんどん知り合いを増やしてもらって、人生を楽しく豊かにしていくっていうところも伝えていきたいなと思います。


 

Ethicalの活動について


うちは利益の一部をインドの子供たちの通う小学校に寄付をするというコンセプトなんですけど、それだけじゃなくてイベントとかを月に10回前後やっています。インドのこと、海外のこと、こういった活動のこと、チャリティイベントをやったりするなかで、私たちの活動の啓蒙をしていきたいなと思っているので、その為にこの場所が拠点としてあります。

インドの子供たちの作った雑貨もあるので、それを購入していただいて活動金にかえたり、フェアトレードの商品を仕入れたり。エシカルっていう店の名前が、外国人の人にとっては主流というか、社会貢献っていう意味に直結するみたいで、名前を見て外国人の方が来てくださるんですよ。




──彼らにとってはわかりやすいお店だということですよね?

そうです。英語なので、日本人からしたら「Ethical」という言葉自体がまだ流通してないんですけど、私たちの中では社会貢献、オーガニック、フェアトレード、思いやりとか。そういう言葉を総称して「Ethical」という意味合いにさせてもらったので、あまりthe 社会貢献という感じには打ち出してはいないんですけど。本当にいろんな意味を込めているので、店の名前でも伝えていければなと。



──お客さまって、そこを理解して来てくれているのかなって疑問があるんですけど。ただ食べに来たっていう方が多かったりしないですか?

理解して入ってきてくれるのはやっぱり外国人の方がすごく多いんですけど。コンセプト自体も、意味をわかって来てくれるのは、主に知り合いだけなので、三分の一くらいですね。残りは新規の方とか、下北沢で暮らしてる方とかです。
基本的にはいいタイミングでスタッフがこういう活動に繋がっていますと説明する時間は毎組設けています。



──知ってもらうというのもひとつの目的ですもんね。

ただ、NPOがやってる社会貢献できるカフェだよっていうのを、ちょっと重く感じてしまう人もいるかもしれないので、基本的にはベースを飲食店としたうえで、でも実はあそこのカフェってというところに持っていきたいなと思っています。



──知ったことで興味が出る人と、もうはなから自分には関係ないという人もいると思うんですよね。エシカルさんはその敷居を低くしたいっていうことですよね?

そうです。本当に飲食するだけで活動に繋がるっていうのと、こんなに簡単に実は社会貢献できるんだよっていうのを知ってほしいので、なるべく敷居を低くして、実はそうだったんだみたいな驚きを持ってもらえたら面白いなと思っています。



高橋歩さんが繋いでくれた場所、下北沢


──その場所として下北沢を選ばれたのは?

今NPOで運営していて、私が一任されて団体を見ているんですけど、高橋歩という作家が名義だけですけど理事長としていて。高橋は実はいろんな飲食店を日本でも海外でもやっていて、それが下北沢のこの場所だったんです。



──あ、下北沢にあったのは知っていましたが、それがここだったんですね。

10年くらい続いたアメリカンテイストのカフェバーだったんですよ。辞めるっていう中で、「ちょっと舞子(岡本さん)やらない?」っていう話をもらって。その当時、森村や他のスタッフと物件を探してたんですね。でも見つからない見つからないってなっていて。話をもらって、「あぁ、3階か・・・」とも思ったんですけど、もう2、3年探していい物件が全然なかったのもあって、ここに決めて。前のカフェもすごい素敵な内装だったんですけど、全部リニューアルして今のアジアンエスニックテイストに変えました。



インタビュー・構成:ミズカ、写真:もんとみ(一部写真提供:Ethical)




【店長インタビューvol.4 後編】インドの学校の実情とは。Cafe&Bar Ethical(エシカル)岡本舞子さんインタビュー

後編では、岡本さん自身をクローズアップ。インドでの活動を通して感じた正直な想いなどについてお話をうかがいました!(ラストにオマケ動画があります!)






  • Cafe&Bar Ethical (カフェアンドバー エシカル)


  • 住所東京都世田谷区北沢2-11-2 3F
  • 最寄り駅京王電鉄・小田急電鉄「下北沢」駅 南口から徒歩1分
  • TEL03-3795-3991
  • 営業時間【月、水】 18:00~25:00 (L.O.24:00、ドリンクL.O.24:30)
    【火、木】 11:30~25:00 (L.O.24:00、ドリンクL.O.24:30)
    【金・祝前日】 18:00~29:00 (L.O.28:00、ドリンクL.O.28:30)
    【土】 11:30~29:00 (L.O.28:00、ドリンクL.O.28:30)
    【日・祝日】 11:30~25:00 (L.O.24:00、ドリンクL.O.24:30)

  • 定休日なし(年末年始除く)
  • URLhttp://www.cafebarethical.com/



ライター

ローカルデータ編集部

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