2017.07.02

【インタビュー】下北沢発!爆裂ノイジーバンドBallon D’Or(バロンドール)OFFステージ編

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OFFステージ編では、MJMさんとNIKEさんのプライベートやメンバーの裏話に迫ります!ローカルデータだから聞けた、パンク・ロックとはかけ離れた、お2人の意外すぎる趣味とは!?



UFO BANANA GALLERYで巻き起こる数々の珍エピソード


──拠点となっているUFO BANANA GALLERYってどんなところなんですか?

MJM:基本はアートや曲を固めていこうという場所だったんです。ただ一時期とあるメンバーを筆頭に辺な奴らをたくさん連れてくるようになっちゃって、行くと変な外人の集団がいたりでむちゃくちゃ大騒ぎっていうか。最初はそこで共同生活してたんすけど、ちょっとこれ曲作れなくなっちゃうなあと、僕はいち早く脱出しました。


NIKE:まあよく人を連れてきてしまうメンバーがいるんですよね!特にCREAMMANってメンバーが、いつも寂しいって言って夜になると街に出て、誰か連れてくるみたいな(笑)それが一時期行き過ぎた時期があって、MJは制作以外あまり来なくなりましたね!(笑)僕は頻繁にいますよ!

──そうですか(笑)

MJM:びっくりしたのが、家出してる奴とかホームレスとかが入ってきちゃって。
NIKE:あの時は確かにキツかったね(笑)もうリビングが知らないやつで埋まってて、雑魚寝みたいな。
MJM:それでいうと、このメンバー集まってからは、バンドも最初はそこでやってたんですよライブみたいなのも。


──え?その家で?

MJM:そうなんですよ。知り合いを呼んでやってて。
NIKE:場所があんまりないので、仕方がなかったんですよね。


──単純に浮かんだ疑問が。苦情ないんですか?

NIKE:苦情は申し訳ないんですが…後々来ることになるんですけど。
MJM:ははは(笑)ひどかったねあれはね(笑)


──来ますよね(笑)

NIKE:自分たちで音楽をやりたいっていう意識がすごく強かったんですよ。知り合いとか呼べてちょっと楽しいことができたら一番最高なんじゃないかなと思ってやったら最初は10人くらいだったんですけど…意外とやるうちに人が来るようになって。40〜50人くらい。かなり溢れ返って満員電車みたいになってました。
MJM:3~4回くらいやったんですけど、最後は警察まで来ちゃって。


──ははは!(笑)事件じゃないですか。

MJM:なんかそうなってしまいましたね。
NIKE:「あいつら何をやってるんだ」って界隈の人には言われてたみたいっす。(笑)でもただの健全なパンクのライブ。結構ヨーロッパとかだとあるんですよ。
MJM:フラットギグみたいなね。
NIKE:アパートに人を集めて、アートフェス開催したりとか。
MJM:UKの2000年代くらいのバンドって、そういうカルチャーが多くて触発されたっていうのもあるんですけど。あとは画家とかね。


──とりあえずやっちゃえっていうカルチャー。

MJM:やる場所がなければ、作ればいいじゃん、そこでやっちゃえ。みたいな感じかもしれない。
NIKE:その前には、自分たちのアートワークの展示会とかをやってたんですけど。デザインするメンバーもいるし、映像のスタッフもいるので。
MJM:VJもいるんですよ。映像と一緒にリンクさせてやるっていうのもたまにやってます。




不思議な加入の仕方をするメンバーたち


──ちょっとずつメンバーを増やしていって、固まったのは結局相性?

NIKE:音楽が好きな人って死ぬほどいると思うんですけど、僕らの音楽ってものすごく人間が強いと思うんですよ。作詞作曲はMJMがやってるんですけど、ぶつかり合って行かなきゃいけない瞬間というのがどうしても多くあって。結構言葉やクセがキツイ部分もあったりとか。そうすると、自分の楽器でそこに負けないくらいキツイものを入れていこうと思うと、意外と難しかったりして。今集まってきているメンバーっていうのが、バンドなんてほとんどやったことのない奴ばっか。ナンシーに関しては音楽が好きで観に来てくれて、「私も何かやりたい。何やらしてくれるの?」っていう感じで。知識も技術も何もない状態。


──みんなフラットに入って来てくれるんですね。

MJM:けっこう不思議な入り方なんですよ。偶然みたいな。僕がたまたまポストカードの展示会を観に行って、そこに出展してたのがベースのCREAMMANで。僕がパンクバンドのTシャツを着てたら、パンク好きなんですか?って感じで話して、その日に友達になって。で、「何の楽器もできないけど、いいね!」みたいな。「あ、じゃあ一緒にやる?」って、次の日スタジオに連れてってセッションみたいな感じでした。でも楽器できないので、ずっと叫んでるっていう感じで(笑)でもパッションというか、それが通じ合えば別にいいかなって思って、入ることになったんですよ。


──え、そこから楽器を始めたんですか?

MJM:そうなんですよ。
NIKE:だから少し変わったバンドだと思うんですよ。みんなある程度練習してきた人じゃなくて、他のところで違うことをやってきた奴らが集まってる。
MJM:ドラムのAKAHIGE君は、NIKE君と友達で、飲んでて2人で。そしたらその酒場で喧嘩になっちゃって、彼はボコボコにされたらしいんですよ(笑)次の日に「喧嘩して、すごい腕力のやつにやられたんだ!パワーが本当にすごいから、その人をドラムに入れたいけどどうかな?」っていきなり言ってきたんですよ。(笑)



▲左からシンセサイザーのNANCYさん、ベースのCREAMMANさん、ドラムのAKAHIGEさん。

──着眼点がね!そこに目をつけたんですね。

MJM:彼がニルヴァーナのデイヴグロールみたいな奴に、頑張ればなれるかもしれないとか言い出して…。

NIKE:その時ニルヴァーナのライブ映像ばっか観てて、こんなドラマー欲しいなって思ってたんですよ。振りかぶってくるドラマー!


──あはは!(笑)シンクロしちゃったのね。

MJM:殴り方の振りかぶり方がそうだったっていう。僕は本当に嫌だったんですけど。そんなすぐ殴る乱暴な奴(笑)


──入り方もそうだし、選び方も面白いというか。

NIKE:ははは(笑)
MJM:でも会ってみたら全然温厚な人で。彼が(NIKE)なんかどうせ嫌な悪口言って怒らせたんだろうなって。



ステージ上とのギャップがありすぎるMJMの趣味


──普段って何をやってるんですか?音楽以外の趣味とか?

NIKE:彼はよくサンリオカフェとかピューロランドに行ってるみたいですよ。


──ははは!・・・本気で?

MJM:たまにっすよ。本当たまに。
NIKE:何を買うんだっけ。
MJM:ああ、あの、マイメロを少々…


──好きなんですね。

NIKE:僕には全然理解できないですけど。(笑)
MJM:ジブリ美術館と、サンリオはやっぱ外せないです。


──夢の国には行かないんですか?

MJM:夢の国は女の子と行った方がいいんじゃないかな。夢なんだから。


──なるほど(笑)

MJM:なかなか最近ちょっと行けてないんで、行きたいんですけどね。そういう機会があればぜひ。


──音楽以外で好きなのは?ファンタジー的なこと?

MJM:なんかこうね、そこをフューチャーされるとちょっと違うんですけど…


──ははは!(笑)

MJM:まあ普段はアレですよ、レコード聴いたりとか読書とかが楽しいです。何もなければ。


──あ、訂正したいんですね(笑)

MJM:本当なんです。そんなにたくさん行ってもないんですよ。1年に1~2回くらいなんで。ふらっと行きたい時に。
NIKE:普段はまあこの人は引きこもりですね。でもなんかふとスイッチが入るんでしょうね…渋谷にさ、マイメロカフェできたよね。
MJM:あ、マイメロカフェは行きますね。ピーターラビットカフェとか。キャラカフェは素晴らしいですよ。行きましょう。


──結局好きなんじゃないですか。

MJM:好きです、好きですよ。ハハハ。


──ああ、もう世界観が確立されているのが好きなんだ。ジブリもそうだし。

MJM:そうなのかなあ~でもこれキツイのが、男ひとりで行くんですよ。ポムポムプリンカフェとかも行ったんですけど、もうキツイ罰ゲームなんですよね。そこにどう挑めるかって、人の目を越えた時、ドキドキするというか。


──そういうのが好きっていうのは周りの方やライブに来られる方は知ってるんですか?

MJM:あんまり知らないんじゃないかなぁ。興味ないでしょ。


破壊的な部分とファンタジックな部分が共存するバンド


──あんまり言って欲しくないですか?

MJM:いやいや!全然いいですよ。本当なんで。でもこんなの話しても誰も得しないから。(笑)
NIKE:むしろそれで納得するところがあると思うのは、彼が原曲を作ってきたものって、なんか生々しいというか。言ってもらったようにキャッチーなところもあったりとか。破壊的な部分とメロウな、ちょっとファンタジックな部分。そういうのが両立してるから、多分こういう音楽になってる。そういうところがBALLOND'ORの一番の特徴なんじゃないかって。人格が2つか3つあるような、混ざってるんじゃないのかなって。




──パンクっていうくくりで聴こうとしたら、あ、これひとくくりにしちゃいけないなっていうのがすごく音から感じたんです。たまにちょっとサイケだったりもして。色んな要素が混ざってきているというか。

MJM:聴きたい音楽も行きたい場所も、時期によって、気分とかで全然違うし、そういう場所もたまに行きたくなるんですよね。行きたいとこに行ってやりたいことをやればいいんじゃないですか。


──自分の精神のバランスをとりに、足りない部分をそういう所で補充する、みたいな。

NIKE:そんな大袈裟なことなの?(笑)


──あぁ、良く言いすぎちゃったかな(笑)

MJM:まあなんか、励まされるじゃないですけど、心がちょっとドキドキしてくるようなところに行きたくて。それが展示会だったりとか、ジブリやサンリオだったりする時もある。ハードコアのライブの時もあるし。


──NIKEさんは何してるんですか?普段。

NIKE:僕はもうレコ屋行くか、ライブハウス行くか、飲み歩くか、とかそんな感じです。下北で結構完結してるところもあります。



憑依体質のNIKEが行きついた究極のマイブーム


──最近のマイブームとかがあったら教えてください。


NIKE:なんですかね、お墓参りですかね。


──へぇー!

MJM:コイツ本当に好きなんですよね。気持ち悪いんだよなあ。
NIKE:僕、憑依体質なんで結構すぐ憑依されちゃう。心霊が見える知り合いがいて、3人後ろからしがみついてるよって言われて。



──守護霊じゃないですよね?

NIKE:守護霊はいないって言ってました。それで先祖のお墓参りに行ったほうがいいって言われて、そこで初めて行きました。
MJM:幽霊ボーイ(笑)
NIKE:それでしっかりひとりでお墓参りに行って、気持ちいいなって思ったんですよ。自分で洗浄しにというか、心を洗いに行くというか。気がついたら全然知らない人のお墓を参るようになっていて。それが結構好きで。



──範囲広げすぎ(笑)

MJM:地方とかに行くと、知らない人のお墓とか参りに行ってるんですよ。さすがに…嘘だろと思って(笑)
NIKE:自分たちのCDを知って欲しいんで、お墓に行ってこういうの出しましたって良さそうなお墓にはお参りしてます。



自分たちの作品が下北沢のレコード屋に並ぶことが何よりも嬉しい


──相手からしたら「誰だよ、お前」ですよね(笑)、ところで下北沢にすごく思い入れがあるとか。

NIKE:そうですね。10代の頃からレコード屋さんやライブハウスも行っていたし。ロックを教えてもらった街というか。バンドが始まったのが下北っていうのもあったり。今のメンバーで初めて前作の「CATCHER IN THE DIE」ってフルアルバムを作った時に、下北のディスクユニオンで発売できたんです。それがまず何より嬉しくて。そこで1週間くらいで完売みたいな感じになってて…チャートにも載せてもらったりして。昔から通ってるレコ屋で自分たちの作品が売られて、そこで買っていく人がいるって思うとめちゃくちゃドキドキする。
僕たち初めてレーベルに所属することになったんですけど、その社長がそのアルバムを聴いてライブに来てくれて、うちで出そうって言ってくれて。



──移り変わりも激しかったりしますが、ずっと下北沢を見続けてきてどう感じてます?

MJM:なんか皆変わったとか言いますよね。でも僕が行く場所が結構限定されているというか10代の頃から、たぶん僕レコ屋か古本屋くらいしか基本行かないんで、ディスクユニオンやフラッシュディスク、JET SETとか、変わらず行っていて。潰れちゃったレコ屋はあるけど、たぶんあんまりそういう世界しか知らないんで、そんなに凄く変わった感じはしないかなあ。


──街全体はあんまり見ないんですか?特徴として古着があったりとか、飲食も強かったりするけど。

NIKE:もちろん僕はメシも大好きだし、酒も飲むんですけど、一番はやっぱり音楽かなっていう感じですね。好きなご飯屋さんもたくさんありますよ!!
MJM:僕は失恋をして結構経ったあとに好きな子ができたんですよね。その子が下北沢に住んでて、そこに行ったりとかしてましたね。付き合うか付き合わないかくらいの時に。


──あ、一番ドキドキする楽しい時に。

MJM:僕は駅前のマックで十分なんでよくわかんないんですけど、その時はその女の子にオススメされてマジックスパイスとかおいしいカレー屋さんとかたまに一緒に行ってましたね。そう考えると、下北沢には恋の面でもやられましたね。


──なるほどね。惚れやすいんですか?

MJM:あんまり好きにならないんですけどね。その人はとても人間的に可愛らしい人だったんですよね。
NIKE:この人本当に全然人好きにならないですよ。人間不信!ははは!
MJM:たまーに好きになるとすごい好きになっちゃいますけど。例の失恋終わったあとに出会ったその人のことは、もうめちゃ好きだったんですけど。モテ期っていう映画あるじゃないですか、それの長澤まさみさんみたいな。あそこまでもちろん顔は可愛くないですけど、性格がちょっと魔性で魅力的で。向こうからかなり誘って来たりするんですよ。


──うん、そうかそうか。(苦笑)

MJM:で、そのあと家に呼ばれて、行ったら男物の服がすごいあって。写真飾ってあったり。そしたら恋人みたいなのが別にいたみたいな。んな最低な感じっすね。


──あら、相手が悪かったんですねー。

MJM:そうなんですよね~おしかったんですよ。
NIKE:でもMJMが書く曲って結構恋愛の曲だったり、そういう部分があったりするんですよ。


──それは経験ですか?

MJM:そうですね。自分の思ったことというか、体験して体感したことがほとんどで、どこに出していいかわからないから曲にしてます。




下北からもらったロック魂を還元していきたい


──今後、下北沢を巻き込んでなにかされたいこととかってあるんですか?

NIKE:大袈裟なことはないんですけど、下北が好きだから素直に下北からもらったロックの魂っていうのを、還元していきたいなっていう意識は僕はあります。




──他の街とは違う、下北の特別感ってあるんですか?

MJM:新宿とか渋谷ってすごい開けてる街だと思うんですよね。だから土地の匂いっていうのはそこまで感じない気がしていて。ライブハウスの個々の個性っていうのはもちろんあるんですけど、ロックバンドをやるときに下北の匂いって、バンドのなんか匂いと相性っていうのがすごい合っているような気がするんですよね。僕は勝手に。


──なんか感覚的にわかります。あと、観てる側から演る側へのハードルが身近だったり。

NIKE:受け入れてくれる街なんじゃないんですかね、下北沢は。
MJM:僕らBALLOND'ORやり初めて、最初は、本当に全然誰もいなかったんで。見てくれる人も。このバンド知ってる人も。まずあまりライブしてなかったんで。
NIKE:誰もいなかったんですけど、最近ですね。昨年この現メンバーになって、アルバムを出して、知ってくれる人も出てきてワンマンとかもできるようになって。それが成功したりも出きたりして。自分たちが下北沢でやってきたことが、ほんの少しずつですが広がってきているような気はしています。

インタビュー・構成:ミズカ、写真:もんとみ(一部画像提供)



下北沢発!爆裂ノイジーバンドBallon D'Or ONステージ編

下北沢を拠点に活動し、確実に知名度をあげてきている注目の5人組パンク・ロックバンド「Ballon D'Or」。ONステージ編では彼らの音楽性についてインタビュー!

ライター

ローカルデータ編集部

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