2017.07.12

【インタビュー】隠れ家的アニバーサリーカフェ「Cafe okidokei」平井悠太さんインタビュー

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下北沢にはたくさんの飲食店がありますが、ゆっくりと落ち着ける場所って意外とどこにあるかわからなかったりしますよね。北口にある「Cafe okidokei」はアンティークのインテリアに囲まれた、心地よさバツグンの隠れ家カフェ。一番の特徴はチョコペンアートでバースデープレートを用意してくれるところ!アニバーサリーカフェとしても愛されているんですよ。

今回は店長として運営を一任されている平井悠太さんをインタビューさせていただきました!


▲お店は2階にあります。扉を開けると趣のある空間がお出迎え。



▲インタビューを受けていただいた平井さん。


最初は3人で始まったCafe okidokei


──お店ができてどのくらいなんですか?

2年8ヶ月ですね。もともとは今とオーナーは一緒で、パスタ屋だったんですけど。


──内装はその時から変わってるんですか?

ある程度は一緒なんですけど、カウンターを付け加えたりって感じですね。


──そのパスタ屋さんからいらしたんですか?入ったきっかけって何だったんですか?

仲の良い友達のおじいちゃんのお店で、ここが。おじいちゃんがその友達(孫)に「お前、やってみろ」って流れになって、僕はその時渋谷のカフェでその友達と一緒に働いていて。「一緒にやる?」って持ちかけられて。最初は3人で始めて、1年も経たないうちにみんな辞めちゃって。僕だけ一人残って。



▲左:マンゴーの質感がしっかりと感じるホワイトマンゴー。砂浜が広がり、ヤシの木の下でもぎたてのマンゴーをかぶりついている自分が見えます。
中央:人工的な甘さだけではなく、野生感溢れる苦味がプラスされた、いわゆる女子の甘さがないピンクのトロピカルローズヒップ。
右:ジンジャーの薬味とデザートのバランス感がちょうど中和された自家製ジンジャーエール。どちらにも偏りがない絶妙なハーモニー。



──今までずっと飲食だったんですか?

バイトを入れると高校の時からだから、ずっと飲食ですね。北海道からこっちに出て来て、飲食でバイトしながら、舞台とかをやりたくて事務所に入って。3年くらい。


──出るほう?俳優さんを目指していたんですか?

そう。事務所がでかすぎて、みんなどんどん辞めていっちゃうし、だんだん不安になっちゃって辞めちゃいました(笑)


──今でもお芝居とかのほうに行きたいとか?

ないですね。興味もないです。昔はよくひとりで映画とか舞台とか観に行ってたんですけど、今はもう全然。


──下北界隈にお住まいと聞きました。長いんですか?

下北が好きで。3年は経ちましたね。


──下北沢、良いですか?住んでみて。

友達とか知り合いもほとんど下北で。だいたい何でもあるし良いんですけど、他の場所に行かなくなっちゃうんですよね。満足しちゃうし、面倒くさくなっちゃうし、電車とかほとんど乗らなくなっちゃって(笑)


──お店をやってみたうえでの下北の感想ってどうですか?

夜に人が減ったような(北口)気がしますね。まわりのお店がだいぶ変わっていったっていうのもあるんですけど、通りが暗くなったって感じはします。土日は忙しいんですけどね。さらにちょっと仲間内じゃないと入れないんじゃないか、みたいな身内感が南口に比べて強いっていうか。僕も仕事終わってご飯食べようって思ったら南口行っちゃうし。


▲色々と試行錯誤で、巡り巡ってたどり着いたというベストオブチョコ、nutella。


最初は真っ直ぐな線も書けなかったチョコペンアート


──ダメじゃん、それ(笑)では、プレートのお話を聞いてもいいですか?まず、やりたいなって思ったのって、何かを見たりしたんですか?

渋谷で2年くらい働いていた「アンドピープル」ってカフェでチョコペンのプレートを出していたんですよ。そこのオーナーが描いてて。それが毎日オーダーが入るんですよ。


──そこで見てて?

練習とかちょっとしてみたりしたんですけど、やっぱり合格がでないと描かせてもらえないんですよ。全然上手くならなくて…ダメだってあきらめてたんですけど、ここのお店がオープンしたての時って暇だったんで、空いている時間があったんですよ。で、何かやろうっていうのと、予約も取りたかったしで練習し始めたんです。


──最初は文字からだったんですか?それとも絵?

あ、絵でしたね。最初は腕もないし、サービスとして出していて。身内用とか。


──その時は今のスタイルでもある、お客さまのリクエストにも応えていたりしたんですか?

そもそも真っ直ぐな線も描けないくらいだったんで、リクエストなんてとても…。気づいたらある程度出来てたって感じで。


──どっかの瞬間から自分の成長を感じたりしたんですか?

あー、でもやっぱ昔の写真とかを見たらめちゃくちゃ汚くて、よくこれを出してたなっていうのがあったり(笑)でも…2ヶ月くらいっす。


──(笑)意外と短かっ!!割とハードル…低いね。(笑)

毎日何時間もやってましたから(笑)



▲チョコペンアートを制作する時は、決まってこのベストポジションのカウンターで。


▲フリーハンドの下書きなしでこのクオリティ!プレートはじのチョコは興奮のあまりに触ってつぶしてしまいました…。ごめんなさい。


──学生の頃とか、小さい頃とか絵は描いてたんですか?

やってないですね。まだデッサン…っていっても学校の授業でやる程度で。色を塗るよりは鉛筆で描く方が好きでしたけど。家で描くってこともなくって。


──へぇー、きっかけってどこで出会うかわからないですね。そこからお客さまのリクエストも描けるようになってきたのっていうのは?

徐々にです。自信もちょっとずつ付いてきて。「これ描いてもらえないんですか?」って言われるようになって、それを徐々に応えていったって感じで。


──広めていったというよりは、口コミが強かったのかな?

どうなんですかね?あとはネットですかね。


──お客さまからのリクエスト以外で、自分が得意としている絵柄ってあるんですか?オリジナルというか。

好きなのは、好きっていうか描いてて楽しいなって思うのは、制作に10時間くらいかかるプレートとか。



▲平井さんのチョコペンアート。繊細で緻密な表現に圧倒・・・!ローカルデータのロゴも描いてくださいました!

何も考えずにどんどん描きすすめられるんですよね。逆に苦手なのはキャラクターだったり。国民的キャラクターとかだと、目の位置がちょっとでもズレるだけで全然違うものになってくるじゃないですか。凝り性なんで、ちょっと違うだけで納得できないんですよね(笑)めっちゃ疲れるんです。簡単そうに見える左右対称のものとかも。


──オリジナルでやっていったらいいのに。あれだけのものを描けるんだから。

プレートってキャラクターのリクエストが多いのと、だいたいリクエストがあるんですよね。お店によっては色付け専用のスタッフとかもいるらしくて。


──奥深し、プレートの世界…。

チョコペンアートの世界では有名な澤田さんって人がいるんですけど、僕も「すっごい上手いなー!」って憧れて、練習し始めるきっかけにもなっていて。僕のインスタを見てくれてDMをくれたり、お店にも来てくれて。すっごい嬉しかったです。


──それは嬉しいねぇーっ!!

その人の東京でのイベントの時とか僕のプレートを一緒に置かせてもらったりとか。


──なんか、さぁ。私、最初にこのプレートを見た時に、単純に素晴らしい才能だなって思ったんだけど。ウワッて。…言っていい?アピールべた?(笑)

自分をアピールするのが昔っから得意じゃないっていうか…「これ、出来るんすよ!」ってのが言えたらいいんですけど、なんか言えないんですよね。「ウザッ」みたいな。




──わかるけど(笑)もったいないな、と思って。広まるだけの技術とセンスがあるのに。

悩みは描きたくても時間が作れないってところもあって。キッチンのほうにも入っているから。もうすぐキッチンやれる子が入ってくるかも知れないので、そうなったら整えなおしていきたいとは思っているんですけど。僕が一日中チョコペンでプレートに描いていると遊んでると思われちゃうんですよ(笑)じゃあ描いてみろよ、って(笑)


気軽に来れるお店にしたい


──(笑)感性の仕事って軽く見られがちっていうか…世の中には人の感性を値切ってくる人とかいますよね。お店のアピール所ってあります?もしくはこういうお店にしていきたい、とか。

アピール所か…こういうところが苦手なんですよね(笑)でも、居心地がいいってところですかね。気軽に来れるところにしたいですね、でも一回来てもらったら結構次も来てくれる人も多いので。飲食店って緊張して入ってくるところでもないし。


──確かに。入る前と入った後の空間の広がり方は意外でした。じゃあ、いよいよのチョコペンアートを見せてもらってもいいですか?




──最後に。今後の展望みたいなのってあります?

なんだろう、フードやドリンクって割としっかりとしてると思うんですよ、味も。やっぱりプレートの予約を取っていきたいですね。うち結構プレートの相場でも半額以下でリーズナブルだとも思うし。もっとプレートを描きたいですね。

チョコペンアートのご予約はこちらから。
https://okidokei.jimdo.com/


インタビューを終えて


手先の器用さと相反してちょっと不器用な人柄。「人見知りなんですよね…」ともおっしゃっていましたが、そこも魅力のひとつ。お話をしていくうちにやわらかい表情に変化していった様子が印象的でした。そして慣れるとどんどん話してくれます(笑)チョコペンアートに関しての妥協はなく、制作中の眼差しはもうすでに職人だなぁ、とも。デッサン力と繊細さが裏付けされた説得力ある作品は、多くの方に見てほしいと思いました!実際に見るとチョコの立体感が加わり、より一層感動しますよ!!


インタビュー・構成:ミズカ、写真:もんとみ

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA



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ライター

ローカルデータ編集部

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