2017.08.06

【インタビュー】大人の秘密基地「レインボー倉庫」磯貝綾乃さんインタビュー

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磯子、池尻大橋、下北沢に展開するレインボー倉庫は、「大人の秘密基地」をコンセプトにしたシェアスペース。店舗、事務所、アトリエやガレージ、イベントスペースなどなど、どんな使い方をしてもOK!多種多様なジャンルで活動しているクリエイターが集まっているから、これから自分の拠点を持ちたいと思っている人、何か新しいことを始めたい人はきっといい刺激をもらえますよ。

今回はレインボー倉庫立ち上げから携わっている広報の磯貝綾乃さんに、順を追ってお話を伺いました!









レインボー倉庫ってどんなところ?



──レインボー倉庫さんの仕組みを教えていただけますか?

レインボー倉庫は、クリエイティブな人々が集まるシェアスペースです。ショップ・オフィス・アトリエなど、用途を自分で決めることができます。施設内には、個人の専有スペース、そして共有スペースがあります。現在、神奈川県の磯子、東京では池尻大橋・下北沢、そして広島の計4カ所で運営しています。

ここ池尻大橋はもともと駐車場として使われていた150平米の空間に16の専有スペースと、みんなで使える共有スペースを作りました。専有ブースの用途は自由で、例えばデザイナーさんのオフィス、ネイルサロン、ドライフラワーのお店、倉庫、WEBデザイナーさんのオフィス、アパレルのショップだったり。

店舗としてオープンしているお店もあれば、自分だけのアトリエとして利用されている方もいて。ここの特徴としては、壁・床などの内装を自由に仕上げることができるので、皆さんそれぞれ用途に合った感じでカスタムしています。

最初は躯体の柱だけ、スケルトンの状態から施工しました。壁を建てて、枠をつけて、扉と窓をつけて。この工事は自社で行なっています。


────元々の母体がそういうことなんですね。

ティープラスターという会社が運営しています。左官工事から始まり、建物全体のリノベーションや、店舗の改装等をメインに行っています。


────神奈川の方でしたよね、たしか。

横浜市磯子区を拠点にしています。事務所、倉庫、家具工房、そしてレインボー倉庫でもある、という場所です。

弊社代表の水口は25歳で独立したんですけど、その時に拠点となる物件を借りようとしたんですが、借りることができずに悔しい想いをしたんですね。それがレインボー倉庫を作るきっかけになっています。事業用物件は初期費用がとても高い。そんな状況だと、スタートアップの方には始めづらいというのもあって、結局諦めてしまったり、なんてこともあると思うんですよね。


────ご自分が悔しい思いをしたので、その手助けになりたいってことですよね。

そうですね。
費用的なことと、あとは色々なジャンルの仲間ができたら、自分一人だけじゃできないこともできるから面白いよねってことで、初めてのレインボー倉庫を磯子にオープンしたのが2011年の12月です。広さは約300平米。最寄り駅は京浜東北・根岸線の『磯子』駅。最寄り駅からは坂道を歩いて、30分くらいかかります。


────あえてその場所にされたんですか?100坪で山を越えてという、そういうロケーションを探していらしたんですか?

たまたまその物件に出会ったんです。
以前はスーパーマーケットの倉庫部分として利用されていました。



▲広報の磯貝さん。


────そもそも磯貝さんはいつから参加されたんですか?

私は2011年の4月に新卒で入社しました。その時レインボー倉庫はまだ準備中でしたね。
大学では建築学科に通っていました。4年生の夏、友人がツイッターで見つけたイベントに学生ボランティアとして参加していた時に知り合った方から、『左官屋になる?』って言われて代表の水口を紹介してもらったのがきっかけです。


────スタートは母体の左官屋さんでということで?

そうですね、最初の1年は代表と2人で現場に行ってました。
左官工事から始まり、店舗内装、リノベーションや改修工事などを自社で請けていくようになりました。レインボー倉庫がオープンしたのは私が入社した年の冬です。



────では創立メンバーということになりますよね。

そうですね。今入社7年目になりましたが、現場からレインボー倉庫に関すること、と幅広いジャンルを経験させてもらってるので、久々に会う人には転職したと思われています。



────その次が池尻大橋ですよね?

2011年に磯子、2013年9月に池尻大橋、そして2015年1月に下北沢をオープンしました。



▲池尻大橋に並ぶ個室ブース。


▲ブースのディスプレイ例。こちらはドライフラワーショップのチバセイサクショさんのお店。


▲デザイナーの古川久悦さんがオフィスにしているブース。



実は便利な立地の池尻大橋


────2号店として、池尻大橋を選んだ理由を教えていただけますか??

磯子を作ったあとから、2件目は東京で、と考えていました。渋谷、新宿の近くでやりたいと探していた時に今レインボー倉庫のあるこの物件を見つけたんです。東京オリンピックの年に建てられた大先輩です。


────駅からは近いんですけど、坂があったりとか、ちょっとだけわかりづらいですよね。磯子もそうなんですけど、立地に対してのハードルの高さ設定は低めなのかな、という印象を持ちましたが。

同じ様な道が何本かあるから、よく迷っちゃったって話は聞きますね。でも本気でいけば最寄り駅まで2分で着くし、中目黒までも徒歩15分。神泉や三宿までも徒歩圏内です。ちょっと足を伸ばせばすぐ渋谷、代官山、三軒茶屋も行けますね。実は池尻大橋ってかなり便利な立地ですよ。


────入居者さんの入れ替わりってどのようなサイクルになっているんですか?定着するほうなんでしょうか?

長くご利用いただいている方が多いですね。ありがたいことに、磯子も池尻大橋も下北沢も、オープンまもなくからずっとご利用いただいてる方もいます。



▲池尻大橋のレインボー倉庫。皆さんそれぞれ壁がなく、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気。


────それぞれの場所の特徴を教えていただけますか?

磯子はワンフロアで、工房やアトリエとして利用される人がほとんど。木を削る人がいたり、真鍮を叩いている人がいたり、楽器工房があったり。実際に手を動かしてものづくりをしています。店舗やオフィスはなく、ものづくりの場として使われてるのが多いのが特徴です。

池尻大橋は16ブースのうち、店舗、オフィスやアトリエが半々くらいです。ここもワンフロアで、設備的に…お気づきかもしれないんですけど、エアコンがないんですね。店舗やオフィスでエアコンがないって最近あまり聞かないですよね(笑)

内見の際にはエアコンがないことをお伝えするんですが、秋や春だと快適なので大丈夫!って言うんです。で、夏。もちろん暑い!ってなるんですけど、扇風機をシェアしたり、風鈴が付いてたり。ちなみに冬は寒いです。

倉庫内の『JAM STAND COFFEE』はコーヒースタンドですが、冬は焼酎お湯割も導入されて好評でしたね。不便や不自由もあるけれど、どうしたら解決できるか、というところも倉庫メンバー同士で考えたり、こうしようと決めたり。場所だけでなく経験も共有してるからか、全体的にチーム感がありますね。


────なるほど。

ここにいる倉庫メンバーは、個人事業主の方、法人でスタッフを抱えてる方、仲間とシェアしている方、それぞれの状況や分野、業種も異なるんですが、何となく同じような境遇の人がすぐ近くにいるので、別々の所属だけれども一人じゃない、仲間がいる、という安心感がありますね。倉庫のメンバー同士でビジネスでもご一緒することもあるんですよ。




▲ブラウンカラーが目印の下北沢店。

────下北沢は池尻大橋と近いですけれども、近場を選んだ理由というのは?

下北沢もまた特徴のある街ですよね。特にカルチャー色が強い街で、磯子にも池尻大橋にもないエッセンスがあり、また違う特色をもった場所になると思いました。近い場所であっても街が変わるとそこに集まる人もまた違ってくるので、行ける範囲の場所にまた別の拠点があっても面白いと思いました。ちなみに自転車だと片道15分くらいで行けるらしいです。


────下北沢店はどういった使い方をされている方がいらっしゃいますか?

下北は全17ブースあります。1坪くらいのブースが多く、店舗、ネイルサロン、オフィスなどでご利用いただいてます。今まではWEBショップだけで初めて実店舗を持ってみようという方や、独立店舗からシェアスペースに移転しよう、という方もいます。オフィス利用の方も、音楽や舞台、デザインなどに関わる方が多いです。


────下北沢店の特徴として他のコーヒーショップ店ではなくて、自分たちで運営されたのって何か理由があるんですか?

2014年の8月から、池尻大橋駅の近くでコーヒー&アイスクリームショップをオープンしていました。その後2015年の下北沢オープンに合わせて移転という形で、池尻大橋から下北沢にやって来ました。
1F『THE PLASTER'S CAFE』はコーヒースタンドでもあるけれど、レインボー倉庫を訪ねてきた方がまず会う、倉庫の窓口としての役割があります。そのため自社スタッフが営業を担当しています。横のスペースには客席兼展示スペースもあります。曜日によっては、フードケータリングも来ていただいてます。




▲下北沢1Fの『THE PLASTER’S CAFE(ザ・プラスターズ・カフェ)」。


▲下北沢は5階建のビル一棟、複層階を利用して、3F、4F、5Fで異なるようなシチュエーションを用意してます。1-2Fは個々の専有ブース、3-5Fはイベントイベントスペースやギャラリーなど、共有スペースになってます。





────では、広島はどういった仕組みになっているんですか?

初の地方での拠点として、今年5月にオープンしました。クリエイターや、個人事業主、独立したばかりの方、またこれからそうしたいな、という方が集まる可能性のつまった場所。広島でもレインボー倉庫のコミュニティができて、東京・神奈川ともまたつながって、レインボー倉庫の輪がどんどん大きくなって、今より更にいろんなことができるようになったらいいなと思っています。


────今お部屋の空きはあるんですか?

下北沢、広島はすぐご案内できます!ご内見は随時ご対応してます。
池尻大橋と磯子は現在満室なのですが、空き次第ご案内させていただきます。こちらのエントリーも随時受け付けています。


────下北沢は入居者募集中で、その部屋によって家賃が違うんですよね?価格帯はどのようになっていますか?

例えば、約2畳のスペース、約3.3m2の広さで 月々57,240円です。(施設利用料、管理費、消費税含む)(詳しくはこちら。)
レインボー倉庫は内装のカスタムが自由。壁、床などは自分の好みに仕上げることができます。かつ退去の際にはそのままでOK。内装を作ることには材料代や施工費などお金がかかるんですけど、場所によっては居抜きの様な形、前の方が作ったものをそのまま使うこともできるし、ゼロにして自分で一から作ることもできる。空間を作ることから楽しんでいただけたらと思います。


────基本的にお問い合わせはWEBでしょうか?

はい、コンタクトフォームからお問い合わせをお願いしてます。
https://rainbowsoko.com/contact/

レインボー倉庫メンバーの中には、独立しよう、一人でやろうっていうことを思っていなかったという方もいるんです。こういう場所があって、借りることができる、じゃあ自分も独立しようっていう方も。
またいろんな分野の方が集まる場所なので、普通に生活していたら出会わないような人とも出会うことができます。人と人がつながり、ネットワークができて、一人じゃできなかったことができるようになる、今よりもっといろんな可能性が広がるっていうことがポイントの場所です。まずは一度、レインボー倉庫の空気を体験してみて欲しいです。




インタビュー・構成:ミズカ、写真:もんとみ(一部写真提供)

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA




ライター

ローカルデータ編集部

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